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胃カメラ検査

胃カメラ検査について

胃カメラ検査について

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察し、病変の有無を確認できる検査です。喉の奥を通過する際には、咽頭粘膜の異常にも気づくことができます。また、検査中に気になる部位があればその場で組織を採取し、病理検査によって確定診断が可能です。
当院では、最新の内視鏡システムを導入しており、微細ながんや前がん病変の早期発見を実現しています。血管の分布や色のわずかな変化まで把握できるため、精度の高い診断が可能です。
胃がんは、初期の段階で発見できれば、体への負担を抑えた治療でほとんどが治癒します。症状が出る前の定期的な検査が、健康を守る大きな一歩となります。
当院は、経験を積んだ内視鏡専門医がすべての内視鏡検査を担当します。苦痛をできる限り抑えた、安全で丁寧な検査を心がけていますので、内視鏡に不安がある方もどうぞお気軽にご相談ください。

当院の胃カメラ検査の特長

1.経験豊富な専門医による安心の検査

経験豊富な専門医による安心の検査

当院の胃カメラ検査は、日本消化器内視鏡学会専門医の資格を持つ医師がすべて担当しています。長年にわたって研鑽を積んだ医師による丁寧かつ確かな手技で、患者様の負担をできる限り抑えた検査を行っています。
内視鏡の挿入から観察までを短時間で安全に行うことで、正確かつ快適な検査を提供しています。

2.鎮静剤を使用した苦痛を抑えた胃カメラ検査

鎮静剤を使用した苦痛を抑えた胃カメラ検査

胃カメラに対して「つらい」「苦しい」といったイメージをお持ちの方は少なくありません。当院では、そうした不安を払拭するため、最新の細径スコープと内視鏡機器を導入し、苦痛を最小限に抑えた検査を行っています。
さらに、軽い鎮静剤を使用することで、半分眠っているようなリラックス状態で検査を受けることが可能です。ウトウトした状態で検査が進むため、喉の反射や不快感が起こりにくく、検査時間の短縮にもつながります。
患者様一人ひとりの体格・年齢・体質に合わせて鎮静剤の量を細かく調整しますので、安全に配慮した無痛検査が実現できます。
検査後は15〜60分ほど院内のリカバリールームでお休みいただきます。また、当日は自動車・バイク・自転車などの運転はできませんので、ご来院の際は公共交通機関のご利用をお願いいたします。

3.経口・経鼻どちらでも選択可能

経口・経鼻どちらでも選択可能

当院では、患者様の状態やご希望に応じて、口から挿入する「経口内視鏡」と、鼻から挿入する「経鼻内視鏡」のいずれかをお選びいただけます。
経鼻内視鏡は、極細のスコープを使用し、舌の奥に触れずに挿入できるため、嘔吐反射が少なく、鎮静剤を使用しなくても楽に受けられる点が特長です。
一方、経口内視鏡では、鎮静剤を併用することで、意識がぼんやりとした状態で不快感を感じずに検査を受けることが可能です。
どちらの方法が適しているかについては、事前に丁寧にご説明したうえで、患者様のご希望や不安に寄り添いながら最適な方法を一緒に決定しています。

4.当日の検査にも柔軟に対応

当日の検査にも柔軟に対応

当院の胃カメラ検査は基本的に予約制ですが、症状の緊急性が高い場合など、可能な限り当日検査にも対応しています。
吐血や出血などの症状がある場合やアニサキス症が疑われる場合など、一刻を争うケースでは早期対応を優先しています。
当日の検査をご希望の際は、まずはお電話にてご相談ください。

5.オリンパスの最新鋭内視鏡システム「EVIS X1」を導入

オリンパスの最新鋭内視鏡システム「EVIS

当院では、オリンパス社が開発した最先端の内視鏡システム「EVIS X1」を導入しています。このシステムは約8年ぶりに全面刷新されたもので、高精細な映像と先進の画像処理技術により、病変の早期発見・正確な診断が可能となっています。

EDOF(Extended Depth of Field:被写界深度拡張技術)

近くと遠くのピントを同時に捉えることで、ピントが合う範囲が広がり、病変の部位をよりクリアかつ正確に観察できます。検査の効率が向上し、患者様への負担も軽減されます。

RDI(Red Dichromatic Imaging:赤色光強調観察)

特定波長の光(緑・アンバー・赤)を使い、粘膜の奥深くにある血管の様子まで明確に可視化。出血箇所の特定や止血処置がより迅速・安全に行えます。

TXI(Texture and Color Enhancement Imaging:構造・色調強調観察)

通常では見逃されやすい粘膜のわずかな色の違いや表面構造の変化を強調し、病変部位をより鮮明に表示。精密な観察・早期発見につながります。

NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)

特定の光波長を用いて、毛細血管や粘膜の微細な模様を強調表示。がんや前がん病変の早期発見に非常に有効です。手元で切り替え操作が可能なため、スムーズに詳細な観察が行えます。
これらの機能を活用することで、当院ではがんの早期発見や正確な診断を実現し、患者様の安心と信頼にお応えする高度な内視鏡検査を提供しています。

6.検査ごとに徹底した器具の洗浄・消毒を実施

検査ごとに徹底した器具の洗浄・消毒を実施

当院では、感染予防の観点から院内環境と医療機器の衛生管理を徹底して行っています。内視鏡検査においては、使い捨て可能な器具はディスポーザブル製品を使用し、それ以外の検査器具などは、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに基づいた高度な洗浄・滅菌・消毒を徹底しています。
専用の内視鏡洗浄機を用いて、患者様ごとに最適な衛生状態の器具をご用意しておりますので、安心して検査を受けていただける体制を整えています。

7.土曜日も内視鏡検査を実施

土曜日も内視鏡検査を実施

「平日は仕事で忙しくて時間が取れない」という方にも配慮し、土曜日の午前中にも内視鏡検査を行っています。平日にお休みを取ることが難しい方でも、ライフスタイルに合わせて検査が可能です。定期的なチェックを後回しにせず、ご自身の体の状態をしっかり把握するきっかけにしていただければと思います。

8.胃カメラと大腸カメラの同日検査が可能

胃カメラと大腸カメラの同日検査が可能

当院では、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日にまとめて行うことが可能です。来院回数が1回で済むだけでなく、前日からの食事制限や下剤の服用などの準備も一度で済むため、患者様の負担が大幅に軽減されます。
ただし、大腸検査中にポリープを発見し、その場で切除処置を行った場合には、安全上の理由から胃カメラ検査を別日に変更させていただくことがあります。あらかじめご了承ください。

胃カメラ検査を受ける最適なタイミングとは?

早期の胃がんは、自覚症状がほとんどありません。
症状が現れる頃には、病気が進行してしまっているケースが多く見られます。そのため、症状が出る前の段階で検査を受けることが、早期発見・早期治療の鍵になります。

40歳を過ぎたら、まずは胃カメラを

胃がんの発症リスクは、40歳を境に上昇するといわれています。そのため、40歳を過ぎてまだ一度も胃カメラ検査を受けたことがない方には、初回検査を強くおすすめしています。

胃がんの家族歴がある方は早めに検査を受けましょう

ご家族に胃がんを患った方がいる場合には、リスクが高い可能性があります。40歳を待たずとも、より早期の検査を検討されると安心です。

胃カメラ検査でわかること

  • 早期の胃がんの発見・確定診断
  • ピロリ菌感染の有無(胃がんのリスク要因)
  • 前がん病変(萎縮性胃炎など)の把握
  • 将来的なリスク評価と予防につなげる医師の判断材料

胃カメラ検査は、早期発見において最も信頼できる検査方法です。定期的に受けておくことで、胃の健康状態を把握でき、がんを防ぐことにもつながります。

以下に該当する方は、早めの胃カメラ検査をご検討ください

次のような項目に当てはまる方は、胃がんや胃の病気のリスクが高まる可能性があります。症状がない場合でも、早めの検査が安心につながります。

  • 40歳以上で、これまで一度も胃カメラ検査を受けたことがない方
  • たばこやお酒の習慣がある方
  • 過去に胃潰瘍や胃炎、ピロリ菌感染の既往がある方
  • ご家族に胃がんやピロリ菌感染があった方
  • 胃の痛み・不快感・胸やけ・吐き気・食欲不振などの症状がある方

不安のある方も、安心してご相談ください

当院の胃カメラ検査は、日本消化器内視鏡学会専門医がすべて担当しております。患者様お一人おひとりに丁寧な説明を行い、精度の高い、安全で負担の少ない検査を心がけています。
また、鎮静剤を使った苦痛を抑えた胃カメラ検査も可能です。「胃カメラが苦手」「過去に辛い思いをした」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

胃カメラ検査で発見できる主な疾患

胃カメラ検査では、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察できるため、早期の病変も発見しやすく、がんの早期診断や予防にも大きく貢献します。
また、当院ではスコープ挿入時に喉(咽頭)もしっかり観察し、見逃しのない診断を心がけています。

食道で見つかることのある疾患

  • 逆流性食道炎
  • 食道びらん
  • 食道裂孔ヘルニア
  • バレット食道
  • 食道がん

など

胃で見つかることのある疾患

  • 胃炎(急性・慢性)
  • 萎縮性胃炎
  • 胃潰瘍
  • 胃ポリープ
  • 胃アニサキス症
  • 急性胃粘膜障害
  • ピロリ菌感染の有無
  • 胃がん

など

十二指腸で見つかることのある疾患

  • 十二指腸炎
  • 十二指腸潰瘍
  • 十二指腸がん

など

咽頭で見つかることのある疾患(スコープ挿入時に観察)

  • 咽頭ポリープ
  • 咽頭がん
  • 粘膜下腫瘍
  • 咽喉頭逆流症(LPR:咽喉頭酸逆流症)
  • 壁下性圧排(周囲の腫瘍やリンパ節による圧排)

など

見逃しのない丁寧な観察を行っています

当院では、専門医による丁寧で精度の高い検査を行い、食道・胃・十二指腸に加えて、咽頭までしっかり観察しています。症状のある方はもちろん、症状がなくても40歳を過ぎた方は定期的な検査をおすすめしています。

胃の症状と胃がんの関係

胃がんをはじめとする消化管のがんは、初期にはほとんど自覚症状がないのが特徴です。症状が現れたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。さらに、胃がんの症状は軽度の胃炎など他の消化器疾患と共通しているため、深刻な疾患でも軽い症状しか出ないこともあるのです。
治療のタイミングが遅れることで、体への負担が大きくなり、日常生活やお仕事への影響、QOL(生活の質)の低下にもつながる可能性があります。
最近では、胃の不快感や胸焼けに対する市販薬の種類が増え、効果も高まっています。その結果、一時的に症状が和らいでも受診を先延ばしにしてしまい、実はがんが進行していた…というケースも見られるようになっています。
「ただの胃炎だろう」と自己判断せず、症状が続く場合は早めに受診し、内視鏡検査を受けることが大切です。
当院では、患者さんの負担を最小限に抑えた、苦痛に配慮した内視鏡検査を行っています。日本消化器内視鏡学会専門医による丁寧で高精度な検査を、鎮静剤なども用いながらリラックスした状態で受けていただくことが可能です。
「検査が不安」「苦しいのではないか」と心配されている方も、安心してご相談ください。些細な症状でも、お気軽に受診していただくことが早期発見・早期治療の第一歩です。

胃カメラ検査の流れ

1事前検査・問診

事前検査・問診

安全で確実な検査を行うため、まず事前に問診や必要な検査を行います。
アレルギーの有無や、これまでの病歴を確認します。
血液検査で全身状態や感染症の有無を確認し、必要に応じて心電図・X線検査も行う場合があります。
普段服用しているお薬の確認も重要です。お薬手帳やお薬の内容が分かるものをご持参ください。
特に以下の病歴・薬をお持ちの方は、必ず医師にお伝えください。

  • 心臓病や不整脈
  • 緑内障・眼圧が高い
  • 糖尿病
  • 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)

2検査の準備(当日)

検査の準備(当日)

当日の朝は食事をせず、空腹の状態でご来院ください(※水分は摂取可能です)。
休薬できないお薬は少量の水で服用していただけます。
スムーズに検査を受けていただくため、着脱しやすい服装でご来院ください。
鎮静剤を使用される方は、ご自身での車やバイク、自転車での来院は避けてください。

3前処置

検査前に以下の処置を行います。
胃の中の泡を除去するための薬を服用します。
経口内視鏡の場合は、マウスピースを装着します。

4胃カメラ検査

胃カメラ検査

鎮静剤を使用される方は、ウトウト眠っているようなリラックスした状態で検査が終了します。
鎮静剤を使用しない場合は、リラックスして肩や喉の力を抜き、唾液は飲み込まず口から外に出してください。
げっぷは我慢することで、より正確な観察が可能になります。

5検査後

検査後

鎮静剤を使用した方は、検査後しばらくリカバリースペースでお休みいただきます。
体調が落ち着いた後、検査結果について医師から丁寧にご説明いたします。

検査当日の注意点

自動車・バイク・自転車の運転はお控えください。
激しい運動は避け、入浴は軽めのシャワー程度にとどめてください。

胃カメラ検査の費用

  1割負担 3割負担
胃カメラ検査 約1,500円 約4,500円
胃カメラ検査+病理組織検査 約3,000円 約9,000円