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ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染・検査・除菌を徹底解説

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)胃がんの最大のリスク因子として知られており、感染者の約1〜3%が胃がんを発症すると言われています。しかし、適切な除菌治療を行うことで胃がんリスクを大幅に下げることができます。今回はピロリ菌の感染から除菌治療まで詳しく解説します。

ピロリ菌とは?

ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)は、胃の粘膜に生息する細菌です。強い酸性環境の胃の中で生き続けられる非常に特殊な細菌で、感染すると慢性胃炎を引き起こします。日本では中高年を中心に約35〜40%の方が感染していると推定されています。幼少期に感染することが多く、主な感染経路は「口から口への感染(感染者の唾液経由)」「飲み水(井戸水など)」とされています。日本消化器内視鏡学会ではピロリ菌のいる胃といない胃ではどのように違うか写真で見れます。こちらよりご参照ください。

 

ピロリ菌が引き起こす病気

ピロリ菌感染は以下の病気のリスクを高めます。・慢性萎縮性胃炎(胃の粘膜が薄くなる)胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がん(除菌しない場合のリスクは3〜6倍)胃MALTリンパ腫(特殊なリンパ腫)。特に胃がんとの関係は非常に強く、「ピロリ菌のいない人はほぼ胃がんにならない」と言われるほどです。

ピロリ菌の検査方法

ピロリ菌の検査には複数の方法があります。【内視鏡検査(胃カメラ)と組み合わせる方法】迅速ウレアーゼ試験(胃の組織を採取して判定)、組織培養・鏡検。【内視鏡なしでできる方法】尿素呼気試験(息を吹き込む検査)、抗体検査(血液または尿)、便中抗原検査(便を提出)。保険適用で検査を受けるには、胃炎・胃潰瘍などの診断が必要です。詳しくはご来院の上、医師にご相談ください。

除菌治療の方法と成功率

【1次除菌】3種類の薬(プロトンポンプ阻害薬+抗菌薬2種類)を1週間服用します。成功率は約80〜90%です
【2次除菌】1次除菌が失敗した場合は、抗菌薬の種類を変えて再度1週間服用します。2次除菌まで合わせると約95%以上の方で除菌に成功します。
除菌成功後は1〜2ヶ月後に除菌判定検査(尿素呼気試験など)を行います。

除菌後も胃カメラが必要な理由

除菌に成功しても胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。除菌前にすでに始まっていた胃粘膜の変化(萎縮・腸上皮化生)は残ることがあります。そのため、除菌成功後も年に1回の定期的な胃カメラ検査が非常に重要です。早期発見・早期治療のために、定期的な受診をお勧めしています